

POLARICTMは多くの初代細胞、培養細胞に於いて、ミトコンドリアと細胞膜を選択的に染め分けます。分子量が約600Daと非常に小さい分子であるため、細胞への取り込みが速やかに行われます。また生細胞・固定細胞のどちらも染色することが可能です。保存条件が良好であれば、染色後1日以上も蛍光を保持します。ミトコンドリアの動態や細胞形態の長時間観察に有用です。

- ミトコンドリアと細胞膜のダブルステインが不要
- 低濃度・短時間で染色可能
- 褪色に強い
POLARIC構造例


HeLa細胞をPOLARICTMで染色し(濃度;0.025μM, 染色時間;15分)、Nikon 共焦点レーザー顕微鏡A1を用いて撮影。488nmで励起し、490nm〜650nmのスペクトル画像を取得。
左: スペクトル画像、右: アンミックス画像(緑: 細胞膜、オレンジ: ミトコンドリア)

- 試薬の調製および細胞染色方法
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- 1μgのPOLARICTMが入ったチューブに 17.1μl のDMSOを加えて色素を溶解後させ、これを 0.1mM stock solution とする。これを 0.025〜0.1μM となるように 細胞観察用 buffer に溶解させ、染色液とする。
- 細胞を培養している容器から液体培地を除去し、buffer で2回洗浄を行う。
注: 培養容器は自家蛍光のない「ガラスボトムディッシュ」等を推奨する。
- 培養容器に染色液を入れ、 37℃、5% CO2雰囲気下でインキュベーションする。浮遊性の細胞や接着前の細胞は、通常10〜30分程度で染色可能。接着後の細胞の場合、細胞の種類や培養日数などで異なるが、通常15分程度で染色できる。
- 染色後、buffer で 3 回洗浄を行い、常法にて蛍光観察を行う。
- 蛍光観察方法
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- 励起波長は 488nm が適当。用いるフィルタは、GFP-LP(Nikon 社)もしくはU-MWB2(Olympus 社)等のロングパスフィルタが適当。アルゴンレーザーを用いる場合は、488
nm または 514nmの波長の選択が望ましい。
- 蛍光波長はおよそ 520〜650nm の範囲で検出される(色素が細胞内で局在する環境によりピークが異なる) 。
- 本染色液で染色される主な細胞器官は、細胞膜(緑)・ミトコンドリア(橙色)であることを確認しており、現段階では多くの細胞において、同器官からの蛍光が強く観察されている。
- 保存
- 色素は窒素封入、乾燥状態で常温出荷しております。入荷後は、長期保存の場合は乾燥した冷暗所(4℃)で保存してください。DMSOに溶解後は、遮光・-20℃で 2 週間保存可能です。
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